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CIRCL-むなかた井戸端会議

2021年12月8日(水)、メイトム 宗像 結工房で市民活動・NPOセンター主催『 CIRCL-むなかた井戸端会議❶』を開催しました。地域で活動する方、はじめましての方などが集まり、20名ほどの井戸端会議となりました。

『 CIRCL-むなかた井戸端会議』とは・・

宗像の今やこれからについて、対話を通じ、考えを巡らせながら深め、明日への行動につなげることを目的とした現代版井戸端会議です。毎回、テーマに応じたゲスト(話題提供者)の話をもとに少人数単位の車座で意見交換を重ねていきます。

今回のテーマ:子どもの教育のいまとこれから

地域で子どもたちと関わる活動、サポートを行っている方や元小学校教諭の方、3名のゲストスピーカーをお招きしてそれぞれが感じている子どもの教育について語っていただきました。

テーマトーク①「生きづらさを抱える子どもたちについて」

ゲストトーク1人目は、
「NPO法人メイクハッピー&ピース」代表の仲西浩一さん。

仲西さんは、子どもたち一人ひとりのこころと学びをサポートする活動をしています。
「学習サポート」の運営では、会話やコミュニケーションを通してその子が安心できる空間づくりを大切に、”子どもたちと共に子どもたちの成長を伴走”しています。
NPO法人メイクハッピー&ピースでは障がいや病気、不登校などの子どもたちをサポートしていますが、その中でも、「発達障がいの子どもたちが多く来ている。一般的に外見ではわかりづらい、困ってなさそうに見える・・でも子どもたちは周りに理解されなかったり、気持ちをうまく伝えらずに悩んでいる、苦しんでいる。」と仲西さんは言います。そんな子どもたちの心に寄り添い、自己肯定感を育み、地域社会で支えていく必要性を話してくれました。

テーマトーク②「学校、家庭以外の子どもたちの居場所について」

ゲストトーク2人目は、
「二丁目小学校」副代表の馬場幸枝さん。

馬場さんは、地域の公民館を活用して子どもたちのための居場所づくりを地域住民と共に行なっています。地域の『二丁目公民館』を基点に『疑似小学校』の設定で、学習・給食・体験・遊びの時間という時間割を組んでの活動で、 子どもたちにも馴染みやすい団体名で活動しています。
ご自身が子育てをする中で感じた「家ではなく、学校でもない、居場所。」
それは、それぞれが見つけるのかもしれませんが、そのひとつの選択肢になるような居場所ができればいいな と思っていた、と馬場さんは言います。「今は小学生を対象に年に数回の開催ですが、今後は、常時、地域公民館を解放し中高生も放課後にフラッと立ち寄り集えるような、そんな居場所ができるといいな。運営方法、地域の理解など色々考えないといけないことばかりだけど、よき仲間と共に、地域のこと、子どもたちのことを考え、活動できることにとても感謝しています。」と話してくれまし。

テーマトーク③「学校現場の課題とこれから」

ゲストトーク3人目は、
元小学校教諭の八尋真耶さん。

2021年3月末まで小学校の教師として勤務していましたが、当時、ご自身が感じていた学校現場の課題についていくつか語ってくれました。
家庭環境も違えば、一人ひとり個性も異なる子どもたちを30人超える教室で、集団の中で、個々に寄り添うことへの難しさや葛藤。保護者向けのアンケートなどの業務の多様化により10年前と比較すると書類も多くなり、学習の準備にかける時間が取れない状況で、この新型コロナウイルス感染症は子どもたちへの向き合い方にも大きく影響が出た、と八尋さんは言います。「マスクで子どもたちの表情が読めないため情緒面の変化がわかりづらい。教師自身にもゆとりがない。今、学校から離れて感じていることは、子どもたちを中心に置いて色々な方面からのサポートが必要で、そのためには子どもたちが自由に選べる場所づくりや信頼できる大人の存在が必要だと思う。」と話してくれました。

3人のゲストトークごとに、15分間ほど、4人ほどの車座になって井戸端会議を行い、それぞれが感じた感想など自由に語り合いました。参加する方は年齢や仕事など様々。あらゆる隔たりをさくっと超えて、自身が感じた思いや考えを自由に話し合うことでそれぞれの考えがより深まっていきます。

定期的に開催します

テーマやゲストを変えながら、定期的に開催していきます。
次回は3月24日に予定。宗像の一次産業のこれから10年について語っていきます。

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